着物ができるまで その1「草稿づくり」2014.07.08
今回のブログでは、
着物ができるまでの手順をひとつずつ紹介していこうと思います
一度に、すべての工程を紹介するのは難しいです。。
ので!数回にわけてですが、一から着物ができるまでを辿っていきます
最初の工程は『草稿づくり』です!
青野工房の着物はすべて手作業で作られています、
もちろんデザインも青野工房オリジナル
「草稿」とは着物の模様が描いてある紙です。
この草稿は着物づくりをする上では欠かせないもので、着物を作る地図のようなものです。
これが間違っていたりバランスがおかしいと後々の出来上がりもなんだかちぐはぐしたものになってします。
着物には合口(あいくち)というものがあり、衽や身頃の絵が続いているものがあります。
草稿で描いた絵がつながらないと、着物になった時に絵がつながるはずがないですよね。
全てがきっちり行くように丁寧に草稿をつくっていきます。
今回作っている着物は「おもちゃ箱」の訪問着です
鉛筆、消しゴムと格闘しながら紙に四角い箱を入れ込んでいきます。
余白、合口、バランス を考えながらひとつひとつ描いていきます。
これがなかなかたいへん
一枚終わってもまだまだ枚数が…!
箱が描ききれたら中に模様を描きいれて、ペンで清書します。
草稿の完成!
この草稿通りに作っていくと一つの着物が出来上がるわけです。
青野工房の着物も最初はこの草稿紙から始まっています。
この次の作業からは紙から着物の生地、絹へと移っていきます。
また次回で⇒第2回「生地選び」