着物ができるまで その7「蝋セキ」2014.08.13
着物ができるまで、の7工程目になりました
蝋セキ という作業を文書で説明することが、なかなか難しいですので
写真で紹介していきたいと思います。
地染めした反物です。
ここから蝋セキをし始めます。
地色を残したいところに、蝋を置いて防染します。
蝋を置いたところには染料が入らなくなるので
染めたいところ以外を蝋で囲っていきます。
上の写真の色が濃くなっているところが蝋で防染されているところです。
四角く区切られている部分に色が入って染めわけされていきます。
本当の色ではないですが、仮に色を入れて染め分けていくとしたら
このような染め分けかたになります。
(*上の色が入っていっている染め分けの写真は染まる部分がわかりやすいように色づけをしただけですので、本当の作品の色とは異なります。)
四角いところだけに色が入って染まっていることがわかると思います。
この蝋で囲って、囲った内側だけを染めることができる様にすることを「蝋セキ」といいます。
訪問着ですので、衽、身頃などすべてにこの蝋セキを施していきます。
線の細いところや太いところもありますが基本的には筆一本ですべての蝋をおいていきます。
左後ろまで出来上がりました。
あと半分
衽、右後ろ、下前、袖
と順番に蝋セキをしていくと
蝋セキ終了です
蝋セキがすべて終わったら、次は蝋ぶせの作業に移っていきます。
次回⇒第8回「蝋ぶせ+色差し」
前回⇒第6回「地染め」
第一回⇒第1回「草稿づくり」