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着物ができるまで その3「アタリ」2014.07.18

着物ができるまで 第3回目です。

今回は『アタリ』という作業の紹介をしようと思います。

いきなり アタリ という言葉を聞いてもあまりどういうものなのか想像しにくい気がします。

要は、草稿から白生地へ下書きを描き写すという作業になります。

描き写すのに必要なものはだいたい

・草稿

・白生地

・鉛筆

・青花

などなどです。

文鎮もあるとずれずに描き写せるので必要ですね。

直線が多いものだとものさしも、

P7033685

 

草稿と白生地がずれてしまわないように慎重に描き写していきます。

ここでずれると合口が合わなくなります

 

下から照明を当てると作業しやすく、細かいところもはっきりうつります。

近くでみると下の草稿がよく見えます。

P7033686

 

生地の白でおいておきたいところは青花を使います。

青花でアタリを入れたところは白ぶせをする(生地白のままにしておく)、という印になります。

青花は水できえてしまう不思議な下絵用の液です。

白ぶせ以外は鉛筆で書き写していきます。

 

なかなか終わらない作業その2ですね(笑)

 

それでは次回へ続く⇒第4回「白ぶせ」

前回⇒第2回「生地選び」

第1回目⇒第1回「草稿づくり」