着物ができるまで その9「蝋描き」2014.09.01
9回目の「蝋描き」の工程紹介をしていきます
今回の蝋描きでは、前回同様に蝋を使って模様を描いていきます
前回の蝋ぶせと違うところ
蝋ぶせは・・・面でふせて下の色を残していく
蝋描きは・・・染め分けできるように線を引いていく
というところが違います。
図形でいうならば!
蝋ぶせ→ ■
蝋描き→ □
どちらも四角の黒い部分が蝋で防染されます。
■は四角の周りに色が入ります。
□は四角の内側にも外側にも色が入ります。
わかりにくい説明になっているような・・・?
なんとなく雰囲気が伝わっていればいいのですが
実際の写真で紹介していきます。
蝋描き前
よくみると 鉛筆のアタリ跡がうっすらみえますが、これが目印になっています。
蝋描き後
蝋の線が入りました。
線で色の濃くなったところが蝋描きしたところで、
模様がわかりやすくなったとおもいます。
写真の角度が違うので分かりずらいかもしれませんが、同じ部分の写真ですので、蝋描き前と後の比較ができると思います。
これを、右左袖・上下衽・上下身頃・右左後身頃 にある四角の中に描きこんでいきます。
なかなか時間のかかる+集中しなくてはならない作業です
合口にも気を付けて
全ての蝋描きが終わったところです
この中にどんな色が入っていくのでしょうか??
完成がどんどん楽しみになってきました
次回⇒第10回「色差し2」
前回⇒第8回「蝋ぶせ+色差し」
初回⇒第1回「草稿づくり」