着物ができるまで その11「蝋フブキ」2015.01.07
着物ができるまでの工程紹介11回目は「蝋フブキ」について紹介をしていきたいとおもいます。
青野工房の着物や帯の作品を間近でじっくりみていただくと
柄や模様などがモザイクのようになっている箇所があるのをわかって頂けるとおもいます。
他の作品の蝋フブキの技法を使っている部分です。
この、モザイクのように見える箇所に施されている技法を「蝋フブキ」といいます。
熱した蝋を刷毛にふくませてその刷毛を叩いて蝋のしぶきを生地に付着させてフブキの模様を出していきます。
型の世界では撒きのりという技法があるのですが、それに似ていると思いませんか??
ムラなく一定の間隔でそろった蝋の粒のしぶきを付着させないといけないので感覚が大切な作業になってきます。
万遍なく均等にふぶいていきます。
近づいてみるとこのような感じになっています。
裏側から。
蝋の粒が生地にたくさん付着しています。
次回はこの蝋フブキをした部分に彩色していく作業になります
どんな色になるのか…
楽しみです
次回⇒第12回「色差し3」
前回⇒第10回「色さし2」
初回⇒第1回「草稿づくり」